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『不妊治療助成金の増額について』

2020年10月10日 土曜日

首相が菅総理に変わり不妊治療の保険適用が話題に、
 
なっていますが立法から施行まで数年かかると言われています。
 
 
 
そんな中、不妊治療の保険適用の施行までの時限的措置として
 
不妊治療の助成金の増額がニュースになりました。
 
 
 
このニュースで話題になった助成金の増額に関して東京にある杉山産婦人科の
 
杉山力一理事長が菅総理と1時間に治療の現状や患者さまの声、保険適用の問題点や
 
助成金運用についてお話されました。
 
 
その中で不妊治療の助成金に対して杉山力一理事長が菅総理に提言された内容がわかりました
 

※年収制限廃止


※第二子は回数制限を初回にリセット


※助成金額増額:初回 30万⇒40万、2回目以降15万⇒30万

 
 
あくまで提言の内容ではありますが情報として把握しておいて下さい。

 

『産後うつと食生活の関係』

2020年7月1日 水曜日

妊娠とはゴールではなく出産から育児と一生をトータルでサポートする事を考えると先ずはじめに妊娠、そして出産があります。

 

出産後に相談をうけるNO。1は産後のうつについてです。

今回は『産後うつと食生活の関係』について沢山の論文がありましたので記載致します。

 

 

 

 

  『産後うつと食生活の関係』

 

 

 

 

出産後1、2週間から数か月で10〜20%の頻度で生じるとされている産後うつですが、

食事パターンが発症に影響を及ぼすという研究報告(1)が、オーストラリアの

大学からなされています。

 

 

果物や野菜、魚、穀物、豆類、ハーブを中心としたバランスの取れた食事を食べている女性は発症率が低いことが分かったというのです。栄養素としては、魚の油に豊富なDHAやEPAなどのオメガ3脂肪酸が鍵になるのだそうです。

 

オメガ3脂肪酸と妊娠中の抑うつ症状との関係は日本でも研究されていて、富山大学の研究グループが血中のEPAやDHAの濃度を妊娠前期に抑うつ症状のあった283人と、なかった283人とを比較したところ、EPA濃度が高い女性ほど抑うつ症状になりにくかったとのこと。(2)

 

 

 

このオメガ3脂肪酸は妊娠する前から妊娠中、出産後まで、母親になる女性だけでなく、その子どもの心と身体の健康に影響を及ぼすことがわかっています。

ハーバード大学のEARTH研究では、DHAやEPA、特にEPAの摂取量や血中濃度が高いほど妊娠率や出産率が高いことを明らかにしています(3)。

 

 

また、妊娠中のオメガ3脂肪酸は早産や低出生体重児のリスク低減に働いたり(4)、出生児のぜんそくの発症率を低下させる(5)という研究報告もなされています。

 

 

 

 

image 

 

 

 

 

image (1)

 

 

 

そして、母親の産後うつの低減にまで関与しているというのですから、妊娠希望の女性にとって、オメガ3脂肪酸は意識して摂取すべき栄養素です。

 

 

ところが、このオメガ3脂肪酸を補充する上で大切なことが、意外に知られていないようにおもいます。そこで、オメガ3脂肪酸の補充について考えてみたいと思います。

 

 

まず、オメガ3脂肪酸は摂取しておきさえすればそれでよいというわけでありません。なぜなら、オメガ3脂肪酸の濃度を高めることだけでなく、オメガ6脂肪酸とのバランスが重要であるからです。

 

 

 

オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸は、代謝(変換)され、互いに相反する作用をもつ、局所的にホルモンのような働きをする物質になります。

 

 

 

最終的に、オメガ3脂肪酸は抗炎症、血管拡張に、オメガ6脂肪酸は炎症促進、血管収縮に働く物質になるのです。そして、加工精製食品が多く出回っている現代の食環境は、それらのバランスがオメガ6過多、オメガ3不足に傾き、炎症体質や血流悪化を招き、さまざまなアレルギーや生活習慣病のリスクを高めることになっているのではないかと考えられています。

 

 

妊娠や出産には炎症体質が招く慢性炎症が大敵であることはご承知の通りです。

そのため、オメガ3脂肪酸を補充するだけでなく、それと同時にオメガ6脂肪酸を減らさなければ、「片手落ち」なのです。

 

 

具体的には、脂肪の多い魚や亜麻仁油、葉物野菜、ナッツ類などオメガ3脂肪酸の豊富な食品を増やしたり、DHAやEPAのサプリメントを補充したりする一方で、揚げ物や加工食品、スナック菓子類を大きく減らすということです。

 

 

オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸は体内でつくることが出来ないため必須脂肪酸と呼ばれていて、外から(食べて)取り入れるしかありません。

 

 

そのため、食べ方はそれらのバランスを決定することになり、食事全体を調整し、最適なバランスにすることが肝要なのです。このことは必須脂肪酸のバランスの乱れが招く「炎症」だけではありません。

 

 

同じように妊娠する力に影響を及ぼす「酸化ストレス」しかり、「インスリン抵抗性」しかり、「子宮内フローラ(細菌叢)不良」しかり、です。

 

 

それらは卵子の老化を早めたり、着床環境を悪くしたりするとされていますが、単に、抗酸化物質や抗酸化サプリメント、糖尿病薬、乳酸菌を摂取するだけでは、対症療法的であり、やはり、「片手落ち」と言わざるを得ません。

 

 

活性酸素の発生量を減らし、血糖値の急上昇を招くような食べ方をやめ、子宮内や腸内の細菌叢の悪化を食い止めることも、同時に取り組むべきでしょう。

 

 

体内のあらゆる働きは絶妙なバランスの上に成り立っているものです。

 

なにかを増やせば、なにかを減らすことも、必要で、大切なことです。

 

 

参照文献
1)Matern Child Health J. 2020 May 04; doi: 10.1007/s10995-020-02949-9.
2)Transl Psychiatry. 2016; 16: e737.
3)Hum Reprod 2018; 33: 156.
4)Cochrane Database Syst Rev. 2018; 11: CD003402.
5)N Engl J Med 2016; 375: 2530.

 

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『出産すれば世界初 新たな不妊治療』

2020年5月1日 金曜日

先日、受精卵の発育不全や着床障害に対して新たな治療が発表されました。

 

『出産すれば世界初 これまで妊娠しなかった夫婦が妊娠 新たな不妊治療』

 

発表したのは鳥取県米子市の「ミオ・ファティリティ・クリニック」で独自の

新しい方法を用いて妊娠に成功したと発表がありました。

新たな治療方法は体外受精もしくは顕微授精を施した受精卵から卵を包んでい

る透明帯と呼ばれる膜を取り除くというもので、その後受精卵を培養し子宮に

戻す技術です。

 

透明帯は、卵子を守る役割があるが、これを除去することによって従来の体外

受精や顕微受精だけでは受精卵が正常に発育しなかった患者に有効性が確認さ

れたとしている。

 

具体的には、従来の不妊治療を10回以上繰り返しても妊娠でなかった女性4

人に対しこの方法を施した結果、2人の妊娠が成立し経過も順調だという。

 

2人の出産は12月中旬頃の予定で無事出産すればこの治療方法による世界初

の出産例になるとしている。

見尾保幸院長は「40歳を超えると難しいが、ひょっとすると年齢が上がるか

もということまで期待して、多くの方に試みてほしい。

 

国内だけではなく、世界で新たな手立てとして利用してほしい」としている。

クリニックでは透明帯の除去が、なぜ受精卵の正常な発育を促すかはまだ解明

できていないとしているが、今後症例をさらに増やし安定した治療方法として

確立したいとしている。

 

 

詳しくは下記のURLよりNHKのニュースを確認下さい。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200516/k10012432601000.html?utm_int=news_contents_news-main_007

 

https://www.mfc.or.jp/archives/7309

 

今年の2020年4月13日には論文も発表されています。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32285294/

 

論文の要訳は

これまでの膨大な受精卵の発育過程のタイムラプス動画から、

卵子を取り囲んでいる透明帯と受精卵の間に繋がっている糸が見られる

箇所から細胞分裂時にフラグメンテーション(断片化した核を持たない

細胞)が発生しやすいことを見出しました。

 

フラグメンテーションの発生は受精卵の「良好な発育」と関連(負の相関)

があり、フラグメンテーションが「増える程」、受精卵の発育は「悪く」

なります。

 

そこで、彼らはこの透明帯と受精卵の間に繋がっている「糸」を切ってし

まえば、フラグメンテーションの発生は抑えられ、その結果、胚の発育は

良好になるのでは?との仮説を立てました。

また、受精卵から「透明帯を取る」ことで「糸が切れる」と考えました。

このことを証明するため、先ず、彼らは媒精により多精子受精となった異

常受精卵を用いて検証を行いました。

 

異常受精卵の「透明帯を取らない」グループと「透明帯を取る」グループ

の2つに分けて受精卵の発育を比較しました。

 

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この結果、透明帯を「取らない」グループで胚盤胞まで到達した受精卵は無

かったにも関わらず、透明帯を「取る」グループの受精卵の30.4%が胚盤胞

まで到達したと報告されています。

 

この治療はある意味、逆転の発想で今後の生殖医療の新しいステップになり

えるものではないかと思います。

 

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肥満女性の体外受精前の運動が治療成績に及ぼす影響

2019年11月8日 金曜日

肥満と運動に関して論文を見つけましたので要訳致します。  
 

『肥満女性の体外受精前の運動が治療成績に及ぼす影響』

 
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肥満女性の体外受精や顕微授精を受ける前の運動習慣はその後の高い着床率や妊娠率、出産率に関連することがイタリアで実施された試験で明らかになりました。

 

イタリアのモデナ・レッジョ・エミリア大学の研究チームは、BMIが30を超える肥満女性の運動習慣が体外受精や顕微授精の治療成績にどのような影響を及ぼすのかを調べました。

 
 
初めての体外受精や顕微授精に臨む216名の女性を対象に、治療開始時にアンケート形式の調査票(Global Physical Activity Questionnaire)を用いて日常の運動習慣を調べました。その結果から運動レベル別に以下の4つのカテゴリーにわけました。

 
(a)週単位で運動習慣がない

(b)週の大半は軽い運動を行っている

(c)週に1、2回、心拍の上昇や発汗を伴う運動を20分以上行っている

(d)週に3回以上、心拍の上昇や発汗を伴う運動を20分以上行っている

 
 
そして、運動しないグループ(175名)と運動習慣があるグループ(41名)にわけ、体外受精や顕微授精の治療成績との関連を解析しました。

その結果、運動習慣のあるグループの着床率や妊娠率、出産率が運動しないグループに比べて統計学的に有意に高く、

 
 
運動習慣のあるグループの着床率は22.7%(22/97)
だったのに対して、
 
 
運動しないグループでは6.9%(23/332)で、
 
 
妊娠率は39.0%(16/41)、16.0%(28/175)
 
 
出産率は24.4%(10/41)、7.4%(13/175)
 
 
で、体外受精や顕微授精前の運動習慣は良好な着床率や妊娠率、出産率に関連することがわかりました。

 
 
また、治療成績に関連する因子の影響を統計学的な手法で排除した場合、治療前に運動週間のある肥満女性は運動しない肥満女性に比べて
 
 
妊娠率は3.22倍、出産率は3.71倍でした。

 
これらの結果から、肥満女性の体外受精や顕微授精前の運動習慣は減量の有無にかかわらず、治療成績の良好な影響を及ぼすかもしれないと結論づけています。

 
 
肥満は女性の妊娠する力を低下させると言われています。
 
 
 
肥満女性は妊娠に至るまで長い期間を要すること、不妊症のリスクが高くなること、自然妊娠を目指す場合でも、高度生殖医療を受けて妊娠を目指す場合でも、肥満女性はノーマルな体重の女性に比べて妊娠率や出産率が低く、流産率が高くなることは、多くの研究報告があります。

 
 
当然、食生活の改善や運動で減量することが不妊症リスクの低下に繋がると言われていますが、減量の有無にかかわらず、治療前の運動習慣は体外受精や顕微授精の治療成績にどのように関連するのかを調べたのが今回の研究報告です。
 
 
 

因みに肥満女性の定義ですがBMI(体格指数)を30以上としています。
 
 
 
日本肥満学会では、BMIが22の場合を標準体重としており、25以上の場合を肥満、18.5未満である場合を低体重としています。

 
結果は治療前に運動習慣のあった女性はなかった女性に比べて体外受精や顕微授精の着床率や妊娠率、出産率が良好だったというものでした。

 
肥満女性が妊娠しづらくなる原因として、さまざまなメカニズムによるものと考えられています。
 
 

ただ、興味深かったのは、今回の治療成績をみてみると、卵巣刺激の際に必要とされた排卵誘発剤の量や発育卵胞数、採卵数、受精率、分割率、高いグレードの受精卵の数においては、運動習慣のある女性とない女性の間には統計学的に意味のある差は出ていないことです。

 
 
つまり、治療前の運動習慣が寄与したのは、卵巣機能や受精卵の質ではなく、着床環境ではないかと考えられるわけです。
 

今回の試験は肥満女性を対象にしていますが、不妊治療に臨む全ての女性は、たとえ、ウォーキングのような緩やかなレベルでも運動する習慣を身につけることは着床環境にプラスになるのかもしれません。

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