男性不妊

『不妊と食生活について④』

2021年7月10日 土曜日

若返る食事の法則

 

4.砂糖(お菓子やジュース)や果物は控えめに

 

 

 

 

白砂糖は体の中でエネルギーになる時にビタミンBや貴重なミネラルを消費してしまいます。

 

また体温を軽度下げてしまい、女性の冷え性の原因のひとつになっています。 

 

またブドウ糖は癌細胞の多くが解糖系の代謝で生きているため、PETなどの最先端の癌検出検査の原理となっています。

 

 

見かたを変えれば、癌を元気づけているようなものです。

 

ですからあまり甘いものは美味しいですが摂らないに越したことがありません。

 

 

安保先生の著書によると癌細胞を抑制してくれる免疫細胞であるリンパ球の働きを抑えてしまい、発癌しやすい環境を作ってしまうとのことです。

 

 

ですから果物の摂取はミネラルや栄養に富んでいますが少量を旨とし、太りやすい食後の果物は控え、摂る場合は朝一番など空腹時が良いでしょう。

『不妊と食生活について③』

2021年6月30日 水曜日

若返る食事の法則

 

 

3.副食は「ま・ご・わ・や・さ・し・い・こ」を中心に

 

 

いつもタンパク質を多く摂るように心がける一方で、体のミネラルバランスやビタミンが十分取れるように、下記の様な副食も念頭に置いて毎日の食生活を組み立てるようにしましょう。

 

『不妊と食生活について②』

2021年6月20日 日曜日

若返る食事の法則

 

2.主食はなるべく未精白玄米に

 

パンダが笹の葉や竹を食べるのみでそれ以外のものを食べなくても元気であるように、動物にはそれぞれ食すべき適応食があります。

 

 

人間も動物ですから本来食べて元気になる適応食があり、古来からそれが玄米であることを古人は教えてくれています。ですから食事の60%は少なくとも穀物、できれば陰陽のバランスがとれた玄米にすると良いでしょう。

 

 

しかし、よく「30品目以上の食品を摂りなさい」といわれますが、果たしてそれは正しいことなのでしょうか?それは以下の点であまり良くないと思われます。

 

 

まず第一にそれだけの食材を購入する費用がかかり不経済です。

 

 

第二に購入された食品には添加物が多く含まれ、日持ちを良くするために加熱調理(滅菌処理)され、時間がたっているものが多く、栄養価は損なわれているものまで摂ることになる。

 

 

第三に何を食べようかと悩んでストレスを感じてしまいます。第四に自然界では同じものが入ってくるので胃腸は楽ですが、30品目以上を摂るということは胃腸を酷使する事になり、胃腸が疲弊します。

 

 

それよりは完全栄養に近い玄米を食べれば簡単に事足ります。でも精米した白米は「粕(カス)」と言う字になるように、殿粉の固まりで、白砂糖をとっているのと同じです。うどんやパンなどの白い食べ物もデンプンの固まりで砂糖と同じばかりでなく、粉にしていますから、空気中の酸素により酸化されており、白米以下の食べ物です。

 

 

 

ところで殿粉は分解されてブドウ糖となり、細胞内に取り込まれ、ミトコンドリアでATPの原料として使用されます。

 

 

このときにビタミンB1,B2,B6,B12やミネラルなどを消費してしまうことが分かっており、特にビタミンB1不足は顕著です。

 

 

B1不足は、仕事や勉強に集中できない、昼間に居眠りをする、イライラする、疲れやすい、肩がこる、口内炎ができやすいなどの日常よくある症状を引き起こしますので「えっ」と驚かれるかもしれません。

 

 

ですから、白米やうどんや白いパンは栄養素を奪う「マイナスの食べ物」なのです。

 

 

有名な話しとしては、ビタミンB1を米糠から抽出した鈴木梅太郎が、「ニワトリとハトを白米で飼育すると脚気様の症状がでて死ぬこと、糠と麦と玄米には脚気を予防して快復させる成分があること、白米はいろいろな成分が欠乏している」ことを報告しています。

 

 

現代の皆さんが白い殿粉の固まりや白い砂糖のお菓子を沢山食べて健康でいられる方が如何に少ないか、「未病」の方が如何に多いかと言う根本原因が上記にあります。

 

 

また精米した白米は黴びやすく、表面の酸化された糠油を落とさなければならないため、多量の水で「研ぎ」、下水を汚し、カロリーはあるが人を養う栄養が大変少ないものです。

 

話しが逸れてしまいましたが、結論として玄米には体の中で利用できるように必要なビタミンB類やミネラル・補酵素類がバランスよくほとんど全て入っていますので、玄米食をなるべく食べるようにしましょう。

 

 

玄米食がなかなか食べられない人は、雑穀を混ぜたり、麦飯を食べたりして工夫しましょう。

 

 

健康の「康」に「米」を足すと「糠(ヌカ)」となるように、糠には健康の元があります。

 

 

 

この糠を沢山使って麹菌で醗酵させた「玄米発酵食品」は非常に優れた食品ですので、外食で玄米を摂れないときなどに服用して玄米の栄養をスマートに摂取できますから、毎日利用するようにしましょう。

『不妊と食生活について①』

2021年6月7日 月曜日

細胞代謝が活性化するには、代謝に必要な全ての栄養素をバランス良くとらなければなりません。私達の周りには、加工度が高く添加物が多く含まれる食品が沢山出回っています。

それらの食品を何十品目も摂取したとしても「バランスのとれた食生活」とは言えません。

 

食品に対する正しい知識を得ることによって、食べ物の大切さを実感すると共に日々の食生活が充実すると思います。

 

今回から「若返る食事の法則1~10」と題して食生活を改善して細胞を若返らせる内容のメールをシリーズでお送り致します。

 

 

若返る食事の法則

 

1.タンパク質を多く摂りましょう

 

欧米人に比べてアジア人は以前から統計的に妊孕性が劣っています。これは主にタンパク質を多く摂っている事に起因します。

なぜかと言いますと、生命の代謝は一つの細胞辺り約12000種類の酵素によってとり行われていますが、この酵素の原料がタンパク質であるため、十分な原料のタンパク質が無いと十分な酵素が作れません。

 

このような時は、必要なものを作って利用し終わったら分解してアミノ酸に戻し、このアミノ酸から再度必要な酵素を作成するという「自転車操業」を細胞の中でしています。

 

ですからどうしてもタンパク質が不足しがちなアジア人は細胞増殖などの代謝が悪くなり、妊孕性が落ちてしまいます。

 

不妊患者の多くは35歳以上の代謝が生理的に低下している方が多く、特に体外受精などで良い卵が採れない方には、この傾向が強い事が分かっています。

 

ですから不妊患者の卵の質を良くする最も大切な点は、良質な蛋白を十分摂取する事です。具体的には卵や青魚、お肉、大豆製品をおおく摂る事が必要です。

 

一つ注意してほしい事は、植物性蛋白にはアミノ酸からタンパク質を合成を開始するときに必要なメチオニンというアミノ酸が少ないため、メチオニンを多く含む動物性パンパク質を一緒に摂るように心がけてください。

 

毎日私たちの体は赤血球が120日、皮膚が30日、胃や腸などの粘膜が2~3日で入れ替わっており、平均して100~200億の細胞が入れ替わっていると言われています。

 

不妊治療で大事な、卵細胞や精子細胞は75日ほどで成長すると言われています。

 

これらの細胞の入れ替えを支えるためには十分な量の蛋白の補充が必要になります。

 

また細胞膜を構成するものとして油類は重要です。

 

理想的にはオメガ3とオメガ6系の油が1対3の割合がもっとも理想的とされていますが、オメガ6系の油(天ぷら油、ごま油)を我々は非常に多く摂り過ぎる傾向があります。

 

できれば血液をサラサラにしてコレステロールを下げてくれる様やEPAやDHAが含まれた青魚や昆布・わかめ等を摂るようにしたり、亜麻の実(ゴマのようなもの)を積極的に摂り、オメガ3系の油を増やすようにしてください。