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不妊症の一般的な検査 ②血中ホルモン検査でどんなことがわかる?

2020年11月9日 月曜日

 

不妊治療において重要な意味を持つのが血中ホルモン検査です。

 

排卵や妊娠の成立・維持に影響を持つホルモンが、正常に分泌されているかどうかを調べます。

 

女性のからだは、脳からの指令をホルモンが卵巣や子宮に伝え妊娠の準備をします。

 

ホルモンの分泌が正常であれば卵巣や子宮も正常に機能しますが、ホルモンの分泌に問題があると排卵や受精卵の着床に障害が起こり不妊の原因になります。

 

 

 

妊娠に関わるホルモンは、月経周期に応じてダイナミックに変化しますので、測定時期によって大きく値が異なります。

 

ですので検査は月経期と黄体期の2回行います。

 

なお、排卵日を予測するときなどは尿からホルモン値を測定することもあります。

 

下図に具体的なホルモンの種類と検査でわかることをまとめていますので、ご参考にしてください。

 

不妊の原因となる多嚢胞性卵巣症候群、黄体機能不全なども、これらの検査でわかります。

 

 

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不妊症の一般的な検査 ①超音波検査は何のためにする?

2020年11月8日 日曜日

 

今回は超音波検査についてです。

 

超音波検査はプローブという器具から出る超音波を体に当て、はね返ってきた信号をモニターに映し出す画像の検査です。

 

 

プローブを膣内に入れる経腟法と、お腹に当てる経腹法という方法があります。

 

不妊症の検査ではおもに経腟プローブが使われます。
痛みはなく、初診以降もさまざまな時期に行う検査です。

 

 

超音波検査でわかるのは、子宮形態異常、子宮筋腫、子宮腺筋症、不妊と密接な関係があるチョコレート嚢胞などの卵巣腫瘍、卵巣にたくさんの小嚢胞がみられる多嚢胞性卵巣症候群などです。

 

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また、排卵の有無や排卵の時期を知るうえでも重要な検査です。

 

自然周期では、通常、片側の卵巣に1個の卵胞が発育し、直径が21mm前後になると破裂して排卵が起こります。

 

破裂した卵胞は黄体へと変化します。

 

 

これらの卵胞の発育、破裂、黄体への変化を、超音波検査によってつぶさに観察できるのです。

 

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卵胞の発育に同調して子宮内膜も発育、成熟します。

 

月経直後の子宮内膜は薄い状態ですが、徐々に厚くなり、排卵時には10mm前後になります。

 

画像では排卵前の子宮内膜は、白い3本の線に縁取られた黒い木の葉状に、排卵後は全体が白く見えます。

 

子宮内膜の厚さや見え方から、排卵の時期を推定できます。

 

排卵期になっても子宮内膜が厚くならない場合は、不妊の原因となります。

 

超音波検査では、子宮内膜の厚さを確認することも重要です。

 

 

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簡単にまとめますと、超音波検査は

 

・子宮や卵巣の内側の様子までわかる

・子宮内膜の厚さを知るにも重要な検査

 

ということになります。

『PGT-A(着床前胚染色体異数性検査)のメリット、デメリット』

2020年11月5日 木曜日

 

『PGT-A(着床前胚染色体異数性検査)のメリット、デメリット』

 

【メリット】

 

〇染色体異常のない可能性の高い胚を移植することで妊娠率が向上する可能性があります。

 

〇染色体異常のない可能性の高い胚を移植することで流産率を低下させる可能性があります。 これにより、流産をすることによる身体的・精神的ストレスの軽減が期待できます。

 

〇上記のような理由から、妊娠までの時間を短縮できる可能性があります。

 

〇染色体異常のある赤ちゃんを妊娠・出産する可能性が大幅に減少すると考えられます。また、検査自体が 妊娠前に行われるため、結果に対する対応を考える時間を十分に設けることが可能です。

 

〇妊娠後におなかに針を刺して行う出生前診断(確定診断)とは異なり、検査自体に母体を損傷するリスクはありません。

 

 

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【デメリット】

 

〇細胞を採取することで胚盤胞へダメージを与える可能性があります。

 

〇そのダメージにより着床しない、流産する、赤ちゃんに影響を与える可能性を否定できません。

 

〇健康な赤ちゃんとして生まれる可能性のある胚が移植に適さないと判断され、破棄される可能性を否定できません。

 

〇海外の研究では、PGTを行った赤ちゃんとそうでない赤ちゃんを比べた時に先天異常(生まれてから間もなくわかるような病気など)をもつ割合は同じくらいであるという結果が得られています。ただし、まだ新しい技術であるため生涯にわたって影響が本当にないのかということの確認はできていません。

 

〇治療に必要な費用に加えて、検査に必要な費用が別途かかります。

 

参考にして頂けたら幸いです。

『PFC-FD卵巣注入法による卵巣活性化療法』

2020年10月18日 日曜日

『PFC-FD卵巣注入法による卵巣活性化療法』

 

聞きなれない横文字が並んでいますが・・・簡単に言うと自分の血液から血小板を取り出してさらにそこから血小板の中の成長因子だけ取り出し活性化させて卵巣に注入する事により卵巣内を活性化させて卵子の育ちを良くする治療です。

 

 

この治療はAMHが低く卵子が取れない方や採卵しても良い卵子作れない方が治療を受けるとAMHが増える、FSH下がる、1回の採卵で取れる卵子の数が増えるなどの臨床データがアメリカより出ています。初回のパイロットデータでは採卵しても卵子が1個取れるか取れないかの方が平均5.2個と言うデータ

 

 

『PFC-FD卵巣注入法による卵巣活性化療法』

 

■対象:

卵巣機能が悪くて採卵数が少ない方、採卵しても良い胚が得られない方

 

■方法:

あらかじめご自身の血液から作製しておいた卵巣注入用PFC-FD(※)を卵胞が発育した時期に体外受精の採卵と同じ方法で卵巣に注入します 
(※ご自身の血液内にある成長因子をフリーズドライ化したもの)
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PRPには様々な成長因子(細胞を刺激し活性化させる因子)が含まれています。
PRPの局所注入はこれまで整形外科領域などでかなり普及しています。

 

PFC-FDは多血小板血漿(PRP)から成長因子を抽出し活性化させフリーズドライ化したものを言います。
活性化させる事により生体内での活性時間が2倍になり有効性も高くなります。

 

対象は卵巣機能が悪くて採卵数が少ない方、採卵しても良い胚が得られない方です。

 

 

PFC-FDは卵胞発育を促進する成長因子を複数含んでおり、既存の薬剤では不可能な初期の卵胞発育を促すことで、卵巣機能が低下した方の発育卵胞数を増加させ、体外受精の際の採卵数を増加させ、妊娠率を高めることが期待されます。

 

また、卵胞周囲の血管新生を促進することで卵子の質が向上する可能性があります。

 

 

■実施法:

卵巣機能低下(DOR、早期卵巣不全)や加齢による卵巣機能不全の患者様にあらかじめご自身の血液から作製しておいた卵巣注入用PFC-FDを卵胞が発育した段階で体外受精の採卵と同じ方法で卵巣に注入します。

 

通常の採卵よりもさらに細い針を用いて、局所麻酔下に行うので、通常痛みは採卵時よりもかなり少なくてすみます。

 

こちらの治療法は現在、日本で唯一、東京都世田谷区にあるローズレディースクリニックのみで治療が出来ます。

治療費は
※採血とPRPからPFC-FDの作成で12万円
※卵巣へのPFC-FDの注入で10万円
 の合計22万円が費用だそうです。

 

さらに
※ローズレディースクリニックに通院している患者様のみ治療可能

 

費用はアメリカで受けると60万~70万でしたが日本ではかなり費用が抑えられた形で受ける事が出来るようです。

 

関東圏の方は通院可能ですがローズレディースクリニックに通院している方のみ治療可能なので遠方の方には治療を受けるハードルが高く感じます。