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『PGT-A(着床前胚染色体異数性検査)のメリット、デメリット』

2020年11月5日 木曜日

 

『PGT-A(着床前胚染色体異数性検査)のメリット、デメリット』

 

【メリット】

 

〇染色体異常のない可能性の高い胚を移植することで妊娠率が向上する可能性があります。

 

〇染色体異常のない可能性の高い胚を移植することで流産率を低下させる可能性があります。 これにより、流産をすることによる身体的・精神的ストレスの軽減が期待できます。

 

〇上記のような理由から、妊娠までの時間を短縮できる可能性があります。

 

〇染色体異常のある赤ちゃんを妊娠・出産する可能性が大幅に減少すると考えられます。また、検査自体が 妊娠前に行われるため、結果に対する対応を考える時間を十分に設けることが可能です。

 

〇妊娠後におなかに針を刺して行う出生前診断(確定診断)とは異なり、検査自体に母体を損傷するリスクはありません。

 

 

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【デメリット】

 

〇細胞を採取することで胚盤胞へダメージを与える可能性があります。

 

〇そのダメージにより着床しない、流産する、赤ちゃんに影響を与える可能性を否定できません。

 

〇健康な赤ちゃんとして生まれる可能性のある胚が移植に適さないと判断され、破棄される可能性を否定できません。

 

〇海外の研究では、PGTを行った赤ちゃんとそうでない赤ちゃんを比べた時に先天異常(生まれてから間もなくわかるような病気など)をもつ割合は同じくらいであるという結果が得られています。ただし、まだ新しい技術であるため生涯にわたって影響が本当にないのかということの確認はできていません。

 

〇治療に必要な費用に加えて、検査に必要な費用が別途かかります。

 

参考にして頂けたら幸いです。

『PFC-FD卵巣注入法による卵巣活性化療法』

2020年10月18日 日曜日

『PFC-FD卵巣注入法による卵巣活性化療法』

 

聞きなれない横文字が並んでいますが・・・簡単に言うと自分の血液から血小板を取り出してさらにそこから血小板の中の成長因子だけ取り出し活性化させて卵巣に注入する事により卵巣内を活性化させて卵子の育ちを良くする治療です。

 

 

この治療はAMHが低く卵子が取れない方や採卵しても良い卵子作れない方が治療を受けるとAMHが増える、FSH下がる、1回の採卵で取れる卵子の数が増えるなどの臨床データがアメリカより出ています。初回のパイロットデータでは採卵しても卵子が1個取れるか取れないかの方が平均5.2個と言うデータ

 

 

『PFC-FD卵巣注入法による卵巣活性化療法』

 

■対象:

卵巣機能が悪くて採卵数が少ない方、採卵しても良い胚が得られない方

 

■方法:

あらかじめご自身の血液から作製しておいた卵巣注入用PFC-FD(※)を卵胞が発育した時期に体外受精の採卵と同じ方法で卵巣に注入します 
(※ご自身の血液内にある成長因子をフリーズドライ化したもの)
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PRPには様々な成長因子(細胞を刺激し活性化させる因子)が含まれています。
PRPの局所注入はこれまで整形外科領域などでかなり普及しています。

 

PFC-FDは多血小板血漿(PRP)から成長因子を抽出し活性化させフリーズドライ化したものを言います。
活性化させる事により生体内での活性時間が2倍になり有効性も高くなります。

 

対象は卵巣機能が悪くて採卵数が少ない方、採卵しても良い胚が得られない方です。

 

 

PFC-FDは卵胞発育を促進する成長因子を複数含んでおり、既存の薬剤では不可能な初期の卵胞発育を促すことで、卵巣機能が低下した方の発育卵胞数を増加させ、体外受精の際の採卵数を増加させ、妊娠率を高めることが期待されます。

 

また、卵胞周囲の血管新生を促進することで卵子の質が向上する可能性があります。

 

 

■実施法:

卵巣機能低下(DOR、早期卵巣不全)や加齢による卵巣機能不全の患者様にあらかじめご自身の血液から作製しておいた卵巣注入用PFC-FDを卵胞が発育した段階で体外受精の採卵と同じ方法で卵巣に注入します。

 

通常の採卵よりもさらに細い針を用いて、局所麻酔下に行うので、通常痛みは採卵時よりもかなり少なくてすみます。

 

こちらの治療法は現在、日本で唯一、東京都世田谷区にあるローズレディースクリニックのみで治療が出来ます。

治療費は
※採血とPRPからPFC-FDの作成で12万円
※卵巣へのPFC-FDの注入で10万円
 の合計22万円が費用だそうです。

 

さらに
※ローズレディースクリニックに通院している患者様のみ治療可能

 

費用はアメリカで受けると60万~70万でしたが日本ではかなり費用が抑えられた形で受ける事が出来るようです。

 

関東圏の方は通院可能ですがローズレディースクリニックに通院している方のみ治療可能なので遠方の方には治療を受けるハードルが高く感じます。

『不妊治療助成金の増額について』

2020年10月10日 土曜日

首相が菅総理に変わり不妊治療の保険適用が話題に、
 
なっていますが立法から施行まで数年かかると言われています。
 
 
 
そんな中、不妊治療の保険適用の施行までの時限的措置として
 
不妊治療の助成金の増額がニュースになりました。
 
 
 
このニュースで話題になった助成金の増額に関して東京にある杉山産婦人科の
 
杉山力一理事長が菅総理と1時間に治療の現状や患者さまの声、保険適用の問題点や
 
助成金運用についてお話されました。
 
 
その中で不妊治療の助成金に対して杉山力一理事長が菅総理に提言された内容がわかりました
 

※年収制限廃止


※第二子は回数制限を初回にリセット


※助成金額増額:初回 30万⇒40万、2回目以降15万⇒30万

 
 
あくまで提言の内容ではありますが情報として把握しておいて下さい。

 

『産後うつと食生活の関係』

2020年7月1日 水曜日

妊娠とはゴールではなく出産から育児と一生をトータルでサポートする事を考えると先ずはじめに妊娠、そして出産があります。

 

出産後に相談をうけるNO。1は産後のうつについてです。

今回は『産後うつと食生活の関係』について沢山の論文がありましたので記載致します。

 

 

 

 

  『産後うつと食生活の関係』

 

 

 

 

出産後1、2週間から数か月で10〜20%の頻度で生じるとされている産後うつですが、

食事パターンが発症に影響を及ぼすという研究報告(1)が、オーストラリアの

大学からなされています。

 

 

果物や野菜、魚、穀物、豆類、ハーブを中心としたバランスの取れた食事を食べている女性は発症率が低いことが分かったというのです。栄養素としては、魚の油に豊富なDHAやEPAなどのオメガ3脂肪酸が鍵になるのだそうです。

 

オメガ3脂肪酸と妊娠中の抑うつ症状との関係は日本でも研究されていて、富山大学の研究グループが血中のEPAやDHAの濃度を妊娠前期に抑うつ症状のあった283人と、なかった283人とを比較したところ、EPA濃度が高い女性ほど抑うつ症状になりにくかったとのこと。(2)

 

 

 

このオメガ3脂肪酸は妊娠する前から妊娠中、出産後まで、母親になる女性だけでなく、その子どもの心と身体の健康に影響を及ぼすことがわかっています。

ハーバード大学のEARTH研究では、DHAやEPA、特にEPAの摂取量や血中濃度が高いほど妊娠率や出産率が高いことを明らかにしています(3)。

 

 

また、妊娠中のオメガ3脂肪酸は早産や低出生体重児のリスク低減に働いたり(4)、出生児のぜんそくの発症率を低下させる(5)という研究報告もなされています。

 

 

 

 

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そして、母親の産後うつの低減にまで関与しているというのですから、妊娠希望の女性にとって、オメガ3脂肪酸は意識して摂取すべき栄養素です。

 

 

ところが、このオメガ3脂肪酸を補充する上で大切なことが、意外に知られていないようにおもいます。そこで、オメガ3脂肪酸の補充について考えてみたいと思います。

 

 

まず、オメガ3脂肪酸は摂取しておきさえすればそれでよいというわけでありません。なぜなら、オメガ3脂肪酸の濃度を高めることだけでなく、オメガ6脂肪酸とのバランスが重要であるからです。

 

 

 

オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸は、代謝(変換)され、互いに相反する作用をもつ、局所的にホルモンのような働きをする物質になります。

 

 

 

最終的に、オメガ3脂肪酸は抗炎症、血管拡張に、オメガ6脂肪酸は炎症促進、血管収縮に働く物質になるのです。そして、加工精製食品が多く出回っている現代の食環境は、それらのバランスがオメガ6過多、オメガ3不足に傾き、炎症体質や血流悪化を招き、さまざまなアレルギーや生活習慣病のリスクを高めることになっているのではないかと考えられています。

 

 

妊娠や出産には炎症体質が招く慢性炎症が大敵であることはご承知の通りです。

そのため、オメガ3脂肪酸を補充するだけでなく、それと同時にオメガ6脂肪酸を減らさなければ、「片手落ち」なのです。

 

 

具体的には、脂肪の多い魚や亜麻仁油、葉物野菜、ナッツ類などオメガ3脂肪酸の豊富な食品を増やしたり、DHAやEPAのサプリメントを補充したりする一方で、揚げ物や加工食品、スナック菓子類を大きく減らすということです。

 

 

オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸は体内でつくることが出来ないため必須脂肪酸と呼ばれていて、外から(食べて)取り入れるしかありません。

 

 

そのため、食べ方はそれらのバランスを決定することになり、食事全体を調整し、最適なバランスにすることが肝要なのです。このことは必須脂肪酸のバランスの乱れが招く「炎症」だけではありません。

 

 

同じように妊娠する力に影響を及ぼす「酸化ストレス」しかり、「インスリン抵抗性」しかり、「子宮内フローラ(細菌叢)不良」しかり、です。

 

 

それらは卵子の老化を早めたり、着床環境を悪くしたりするとされていますが、単に、抗酸化物質や抗酸化サプリメント、糖尿病薬、乳酸菌を摂取するだけでは、対症療法的であり、やはり、「片手落ち」と言わざるを得ません。

 

 

活性酸素の発生量を減らし、血糖値の急上昇を招くような食べ方をやめ、子宮内や腸内の細菌叢の悪化を食い止めることも、同時に取り組むべきでしょう。

 

 

体内のあらゆる働きは絶妙なバランスの上に成り立っているものです。

 

なにかを増やせば、なにかを減らすことも、必要で、大切なことです。

 

 

参照文献
1)Matern Child Health J. 2020 May 04; doi: 10.1007/s10995-020-02949-9.
2)Transl Psychiatry. 2016; 16: e737.
3)Hum Reprod 2018; 33: 156.
4)Cochrane Database Syst Rev. 2018; 11: CD003402.
5)N Engl J Med 2016; 375: 2530.

 

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