乳がんは、女性における罹患率が世界的に最も高いがんであり、
日本人女性の乳がん罹患率は増加傾向にあります。
そして乳がんの発生には、食事が深く関わっていることが知られています。
先日、国立がん研究センターの社会と健康研究センターは多目的コホート研究により、
欧米型の食事を多く摂る女性は乳がんにかかるリスクが高くなることを突き止めたと
発表しました。
全国9地域に在住の45~74歳までの約5万人の女性を対象に、約15年間にわたって
追跡調査を実施し、その間に718人が乳がんと診断されました。
アンケート調査に基づく134品目の食品・飲料の摂取量を用いて、
3つの食事パターンを抽出。スコアにより5グループに分けて、
乳がんにかかるリスクとの関連性を調べました。
【健康型】
野菜・果物・イモ類・大豆製品・きのこ類・海そう類・脂の多い魚・緑茶などが
【欧米型】
肉類・パン・果物ジュース・コーヒー・ソフトドリンク・ヨネーズ・乳製品・など、
【伝統型】
ご飯・みそ汁・漬物・魚介類・果物など
その結果、欧米型食事パターンのスコアが最も高いグループでは、
乳がんのリスクが32%上昇することがわかったとしています。
毎日取り入れられる予防法が未来の健康を守ります。
今や他人ごとではない乳がんについて知り、毎日の食生活で予防しましょう。
国立研究開発法人 国立がん研究センター 社会と健康研究センター
ナゴヤモーターショーにて撮影。 カメラ Nicon D7000 レンズ Σ17-50mm F2.8