今回は『排卵誘発注射剤:r-FSH、u-FSH、hMG』
についてお話ししたいと思います。
内服の排卵誘発剤(クロミッド、レトロゾール) で排卵が認められない場合、
排卵は正常に起こっても妊娠に至らない場合、 また高度生殖医療の採卵で、
たくさんの卵子を得たい場合に注射剤が使われます。
FSHとは、「卵胞発育刺激ホルモン」のことで、
もともと下垂体から分泌されているものです。 これを薬として使うことで、
より効果の大きい「排卵誘発」 をすることができます。
またエストロゲン分泌が盛んになるため、 子宮内膜が厚く作られます。
注射剤は従来「hMG製剤」と呼ばれてきましたが、
今日では注射剤の中には「hMG」「u-FSH」「r-FSH」 の3種類があります。
リコンビナントとよばれる技術を用い、尿由来ではない、
以前よりあった注射の排卵誘発剤です。
「r-FSH」は保険適応となりました。
r-FSH
リコンビナントとよばれる技術を用い、尿由来ではない、
100% 純粋なFSHの製剤で、現在国内では「フォリスチム」
「 ゴナールF」という薬剤のみが保険適応になっています。
下のu- FSH製剤と比べて、若干コストがかかりますが、
純粋で夾雑物がありません。LHは「LHサージ」 で知られるように、
排卵させるホルモンですが、r-FSHには「 LH」が全く含まれないため
「卵巣過剰刺激症候群」「多胎妊娠」 の発生率が低下します。
※一方で単独で使用した場合の排卵誘発効果が弱いため、
「クロミッド」や「フェマーラ」と組み合わせ、より身体に優しく有効な排卵誘発を行います。
u-FSH
尿由来のFSH製剤で、下のhMG製剤と比べて、「LH」の含有量が極めて少ないです。
「LH」は排卵前の卵胞期に投与されると強い卵巣刺激があります。
u-FSHはr-FSHと同様に「卵巣過剰刺激症候群」や「多胎妊娠」の発生率を低下させます。
「クロミッド」や「フェマーラ」と組み合わせる方法は、やはりr-FSHと同様です。
hMG
以前よりあった注射の排卵誘発剤です。
製剤によりLHの含有量が異なるため、 なるべくLHの量が少ないものを用います。
たくさんの卵子を採卵するためには最も効果的ですが、
「 卵巣過剰刺激症候群」の発生に注意しなければならず、
また「 胚移植」を行わない、タイミング法、人工授精(AIH)では、
多胎妊娠のリスクが高くなります。
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