『PFC-FD卵巣注入法による卵巣活性化療法』
聞きなれない横文字が並んでいますが・・・簡単に言うと自分の血液から血小板を取り出してさらにそこから血小板の中の成長因子だけ取り出し活性化させて卵巣に注入する事により卵巣内を活性化させて卵子の育ちを良くする治療です。
この治療はAMHが低く卵子が取れない方や採卵しても良い卵子が作れない方が治療を受けるとAMHが増える、FSH下がる、1回の採卵で取れる卵子の数が増えるなどの臨床データがアメリカより出ています。初回のパイロットデータでは採卵しても卵子が1個取れるか取れないかの方が平均5.2個と言うデータ
『PFC-FD卵巣注入法による卵巣活性化療法』
■対象:
卵巣機能が悪くて採卵数が少ない方、採卵しても良い胚が得られない方
■方法:
あらかじめご自身の血液から作製しておいた卵巣注入用PFC-FD(※)を卵胞が発育した時期に体外受精の採卵と同じ方法で卵巣に注入します
(※ご自身の血液内にある成長因子をフリーズドライ化したもの)
PRPには様々な成長因子(細胞を刺激し活性化させる因子)が含まれています。
PRPの局所注入はこれまで整形外科領域などでかなり普及しています。
PFC-FDは多血小板血漿(PRP)から成長因子を抽出し活性化させフリーズドライ化したものを言います。
活性化させる事により生体内での活性時間が2倍になり有効性も高くなります。
対象は卵巣機能が悪くて採卵数が少ない方、採卵しても良い胚が得られない方です。
PFC-FDは卵胞発育を促進する成長因子を複数含んでおり、既存の薬剤では不可能な初期の卵胞発育を促すことで、卵巣機能が低下した方の発育卵胞数を増加させ、体外受精の際の採卵数を増加させ、妊娠率を高めることが期待されます。
また、卵胞周囲の血管新生を促進することで卵子の質が向上する可能性があります。
■実施法:
卵巣機能低下(DOR、早期卵巣不全)や加齢による卵巣機能不全の患者様にあらかじめご自身の血液から作製しておいた卵巣注入用PFC-FDを卵胞が発育した段階で体外受精の採卵と同じ方法で卵巣に注入します。
通常の採卵よりもさらに細い針を用いて、局所麻酔下に行うので、通常痛みは採卵時よりもかなり少なくてすみます。
こちらの治療法は現在、日本で唯一、東京都世田谷区にあるローズレディースクリニックのみで治療が出来ます。
治療費は
※採血とPRPからPFC-FDの作成で12万円
※卵巣へのPFC-FDの注入で10万円
の合計22万円が費用だそうです。
さらに
※ローズレディースクリニックに通院している患者様のみ治療可能
費用はアメリカで受けると60万~70万でしたが日本ではかなり費用が抑えられた形で受ける事が出来るようです。
関東圏の方は通院可能ですがローズレディースクリニックに通院している方のみ治療可能なので遠方の方には治療を受けるハードルが高く感じます。