2013年10月31日 木曜日
━ 妊娠しやすいタイミングについて
妊娠の可能性があるのは、通常、排卵までの6日間とされています。中でも、排卵ま
での3日間のセックスが最も妊娠の確率が高くなります。
221組のカップルを対象にした調査では、排卵の2日前から排卵日にセッを行った
ときの妊娠率が最も高いことがわかりました。また、別の調査では、排卵日の前日に
セックスを行った時が最も妊娠率が高く、排卵日当日から確率が下がることがわかり
ました。
まとめとしては、月経サイクルが順調な女性の場合、月経が終わった直後から排卵日
までセックスを続けることが望ましいと言えます。
━ 排卵日の予測について
頸管粘液の状態と妊娠率の関係を調べるために、1681組を対象に行われた研究で
は、頸管粘液の量がもっとも多い日にセックスを行うと、妊娠の確率が38%と最も
高く、その前後の日のセックスを行えば妊娠率が約15~20%に低くなったとのこ
と。
また、2832サイクルを対象に行った研究では、粘液の変化と基礎体温の関係は密
接で、妊娠しやすい時期をより正確に割り出すことができることがわかりました。
排卵日検査薬については、実際の排卵は検査薬で検出された日ではなくその翌日や2
日後に起きることがあり、誤った検査結果が出る確率は約7%との報告があります。
やむを得ない事情により、セックスをあまり多くの回数出来ないカップルにとって、
排卵検査薬は助けとなっているが、ある研究では、基礎体温、あるいは、排卵検査薬
と同様、もしくはそれら以上に、粘液状態の変化を観察する方が、より正確に妊娠し
やすいタイミングを知ることが出来るとのこと。
━ セックスの方法について
性行為の後にあおむけになって精子の移動を促し、また体外に精子が漏れるのを防ご
うとするのは科学的根拠がありません。
なぜなら、膣内に射精された精子はすみやかに子宮頸管から子宮に向かうからです。
もちろん、精子が泳いでいくわけですが、女性の子宮や卵管は精子を運ぶ働きがある
ことが知られています。
そのことを確かめる研究があります。精子に見立てた小さな粒子を卵胞期の女性の膣
の奥に置いて、その後の動きを追跡したところ、小粒子はたった2分で、卵管に移動
したというのです。
さらに、驚くべきことに、小粒子は成熟卵胞のある卵巣がある側の卵管のみにみられ
たことです。そして、主席卵胞が育つにつれて移送される粒子の量が増えていったと
のこと。つまり、子宮や卵管は、卵胞が成熟している卵巣の方に引き寄せるような働
きがあるというわけです。
━ 食生活とライフスタイル
痩せ過ぎと太り過ぎは妊娠しにくくります。そして、健康的なライフスタイルによっ
て、排卵障害のある女性の妊娠率は向上する可能性があります。ただし、ベジタリア
ンや低脂肪ダイエット、ビタミンを多く摂る食生活、アンチオキシダント、漢方など
が妊娠率や産まれてくる子の性に影響する根拠は今のところまだ乏しい。
妊娠を望む女性は、葉酸(一日400mcg)を摂ることで先天的な神経管異常のリスクを
低下させることになります。
◎喫煙
喫煙は妊娠、出産に悪影響を及ぼします。10,928名の喫煙する女性と19,128名の喫わ
ない女性を対象に行われた大規模な調査では、喫煙する女性の方が明らかに不妊症の
リスクが高いことが確かめられています。
喫煙する女性はしない女性に比べて、卵胞が早く減少します。そのため、喫煙する女
性は、そうでない女性より、1から4年も早く更年期が訪れることが知られていま
す。
また、喫煙は流産のリスクを高めます。
男性でも、喫煙により精子の濃度や運動量が低下し、DNAの断片化率を高め、精子
の質を悪化させます、
◎アルコール
女性にとって、飲酒の妊娠への影響ははっきりとしていません。幾つかの研究では、
女性のアルコール摂取が妊娠に悪影響を及ぼすとしているが、また別の研究では、む
しろ妊娠を促進するとの報告があります。
ストックホルムで行われた、7,393名を対象とした調査によると、1日2杯のアル
コール飲料を摂取する女性の不妊リスクは非常に高く、1日1杯以下しか飲まない女
性のリスクは低いことを確かめています。その他研究での最近のトレンドとしても、
やはりアルコールの過度な摂取は妊娠率を下げるとの報告がなされています。
◎カフェイン
過度のカフェイン摂取(一日5杯のコーヒーまたはそれに準じるもの)は妊娠を妨げ
ます。
妊娠中は一日200~300mg(一日2、3杯のコーヒー)のカフェイン摂取が流産のリス
クを高めるものの、先天異常のリスクとは無関係である。
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2013年10月28日 月曜日
妊娠する力を左右するものやことはたくさんあります。そして、それについての情報
はもっとたくさんあります。要するに、あいまいで、怪しげな情報が多いということ
です。
なにを信じるべきか、最終的には自分で考え、判断するしかないわけですが、頼りに
なるのは、やはり、エビデンスと言われている、信頼できる医学論文のデータです。
ドクターも、生活面などのアドバイスは、当然、エビデンスに基づいて、患者さんに
アドバイスするわけです。
今回、アメリカ生殖医学会が、ドクター向けに、患者さんに生活習慣についてのアド
バイスをするための見解、「Optimizing natural fertility」を学会の委員会から出
しました。5年前に最初のものが出て、その際にも妊カラで紹介しましたが、5年も
たっているので、今回も取り上げることにしました。
■妊娠力を最適化する
これは、ドクターが患者さんにライフスタイルや性生活についてのカウンセリングや
アドバイスを行う際に指針とすべきガイドラインとして、アメリカ生殖医学会の委員
会が統一見解としてまとめたものです。
━ 妊娠するまでにかかる期間について
通常、妊娠するために、避妊しないでセックスをはじめた場合、最初の月が妊娠の確
率が最も高く、その後、徐々に下がっていきます。
約80%のカップルが最初の6か月で妊娠し、周期あたりの妊娠率は最初の3か月が
最も高くなります。
━ 年齢の影響について
年齢が最も妊娠率に影響を及ぼし、30代後半になると20代前半の半分の確率に
なってしまいます。
年齢の影響は男女ともにありますが、女性のほうが顕著にあらわれ、女性は35歳以
上になると妊娠率は著しく低下しますが、男性の場合、35歳以上の精液所見では、
データ上は低下するものの、実際、妊娠させる力に影響が及ぶのは50歳以上になっ
てからのことです。
━ 男性の射精の頻度の影響について
男性が5日間以上射精しないと精子数に影響が生じる一方で、2日間の禁欲では精子
の数は通常値だったと報告されています。頻繁に射精すると、精液中の精子が少なく
なってしまうとよく言われていますがそのようなことはあありません。
実際、精子の数や質、運動能力ともに正常な男性であれば、毎日射精を行っても、お
よそ、1万匹近くの精子が確認できたとの報告もあります。さらに、乏精子症の男性
でさえ、毎日射精をしたときに精子量と運動量が最大になったという報告もありま
す。
このように男性にとって、頻繁に、たとえば、毎日、セックスであろうと、マスター
ベーションであろうと、射精したからといって、精子の数が少なくなるわけではあり
ません。
それどころか、最近の研究では、頻繁に射精するほうが、新鮮な(つくられてすぐ
の)精子が増え、DNAの損傷率が低い精子が多くなることから、数だけでなく、男
性の妊娠させる力に決定的に影響を及ぼす精子の質も高くなることがわかっていま
す。
お子さんを望む男性は週に3回は射精するのが望ましいと言えます。
━ セックスの頻度の影響について
毎日、セックスを行えば、妊娠の確率は最も高くなります。ただし、それにより、か
えって、ストレスをため込んでしまう可能性もあるので気をつけたいものです。
妊娠を望む221のカップルを対象に行われた調査では、毎日、セックスを行ってい
るカップルは周期あたりの妊娠率が33%と最も高く、週1回になると、半分以下の
15%だったとのことです。
そもそも、なかなか妊娠しないことに悩んだり、焦ったりすることでストレスフルな
ところに、排卵のタイミングに「スケジュール通り」に行うセックスに努めている
と、喜びや満足感よりも苦痛を伴うようになってしまいます。
そして、セックスの回数そのものも少なくなる悪循環に陥ると、皮肉にも、かえっ
て、妊娠しづらくなってしまうのです。
妊娠を切望するカップルへのアドバイスとして、毎日、隔日のセックスは妊娠率が高
くなりはしますが、苦痛を感じだしたら、立ち止まって、ペースを見直すことが大切
かもしれません。
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2013年10月27日 日曜日
妻と二人で伊勢神宮の参拝にいきました!
ほんと老若男女問わずすごい人気ですね~!!
駐車場もかなり遠方のナンバーをつけた車ばかりでした。
パワースポットっていう言うくらいなので、なんか不思議とパワーが
付いた感じがしました。重いカメラリックを担いで、かなり歩きましたが
全く疲れないんですよ・・・。不思議なパワーがありますね~。
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2013年10月14日 月曜日
もりぎん健康発信局11月号にて、書いてましたネネちゃんバックの写真です。
背景をパステル系のブルーに加工しました。出来上がるのは来年4月らしいのですが・・・。
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