先日、タモリさんとノーベル賞学者の京都大学の山中教授による司会で放映された
NHKスペシャル大型シリーズ「人体 神秘の巨大ネットワーク」を観て、久しぶりに感銘を受けました。
体の中には巨大な情報ネットワークがある、言い換えると、臓器同士、細胞同士は互いに語り合っているというのです。
もちろん、ホルモンの働き、たとえば、脳からFSHが分泌されることで卵巣に卵胞を育てるように働きかけ、卵胞が大きくなるとエストロゲン濃度が上昇し、FSHが抑制されることはいつもお話していますがこの番組を見るまでは臓器同士がコミュニケーションをとっていると言えますが、どちらかと言えば、脳が司令塔になって、生殖機能をコントロールしているというイメージでした。
ところが、そうではなくて、司令塔はなく(脳を介さず)、臓器や細胞同士が連携し、形成されたネットワークが、人体を機能させているというのです。
驚きました。
私たちの身体のあらゆるパーツは、誰に統率されているわけでもないのに、それぞれの持ち場で働くことで、私たちの生命は維持されている、生命の誕生も例外ではなく、細胞同士の、超、緻密なやりとりで進んでいると。
そしてその細胞同士が各細胞のレセプター(糖鎖)を介して綿密なやりとりをしているそうです。
【糖鎖栄養素の必要性】
私たちの身体を構成する60兆個全ての細胞の細胞膜に、びっしりと付いている産毛のようなものが「糖鎖」。
これは8種類の単糖が鎖状に連なり、その根本はたんぱく質や脂質と結合しています。
糖鎖は様々な情報をキャッチし、異物や細菌、ウイルスを識別、排除する働きを持っています。また細胞間においてコミュニケーションを取りながら、免疫系、ホルモン系、神経系、内分泌系などをコントロールするアンテナのような役割を果たしています。生命維持に欠かせない働きを担う糖鎖同士が、細胞膜表面で情報交換を行うことで、様々な生理作用を起こします。
【糖鎖を構成する単糖】
「糖鎖」の形成に必要な単糖は、食べ物から摂取することが可能です。
しかし現在の食品に含まれる栄養素の激減や、食品添加物、農薬、化学肥料、
環境汚染など、様々な条件が重なり合い、糖鎖の形成に必要である「糖鎖栄養素」をきちんと摂取することは困難であることが現状です。
また8種類の糖鎖栄養素のうち、比較的摂取しやすいのは「グルコース」と「ガラクトース」の2種類で、グルコースはグルテンとして炭水化物(穀物や芋類)に多く含まれ、ガラクトースはラクトースとして乳製品などから摂取できます。
ただし残りの6種類(マンノース、フコース、キシロース、N-アセチルグルコサミン、N-アセチルガラクトサミン、N-アセチルノイラミン酸)は、
日常的に摂取する食品にはあまり含まれていません。
これらの単糖は、主にグルコースを材料として体内で合成することが可能ですが、合成に際し様々な酵素が必要となります。残念ながら食品を含む環境の悪化や、過剰なストレスによって発生する活性酸素の影響で合成が伴わず、阻害されているのが現状です。従って、正常な糖鎖を形成するには、
良質な8種類すべての糖鎖栄養素を含むショウキT-1を利用しながら、糖鎖の基盤である細胞膜の強化を同時に行うことがベストです。