『PGT-A(着床前胚染色体異数性検査)のメリット、デメリット』
【メリット】
〇染色体異常のない可能性の高い胚を移植することで妊娠率が向上する可能性があります。
〇染色体異常のない可能性の高い胚を移植することで流産率を低下させる可能性があります。 これにより、流産をすることによる身体的・精神的ストレスの軽減が期待できます。
〇上記のような理由から、妊娠までの時間を短縮できる可能性があります。
〇染色体異常のある赤ちゃんを妊娠・出産する可能性が大幅に減少すると考えられます。また、検査自体が 妊娠前に行われるため、結果に対する対応を考える時間を十分に設けることが可能です。
〇妊娠後におなかに針を刺して行う出生前診断(確定診断)とは異なり、検査自体に母体を損傷するリスクはありません。
【デメリット】
〇細胞を採取することで胚盤胞へダメージを与える可能性があります。
〇そのダメージにより着床しない、流産する、赤ちゃんに影響を与える可能性を否定できません。
〇健康な赤ちゃんとして生まれる可能性のある胚が移植に適さないと判断され、破棄される可能性を否定できません。
〇海外の研究では、PGTを行った赤ちゃんとそうでない赤ちゃんを比べた時に先天異常(生まれてから間もなくわかるような病気など)をもつ割合は同じくらいであるという結果が得られています。ただし、まだ新しい技術であるため生涯にわたって影響が本当にないのかということの確認はできていません。
〇治療に必要な費用に加えて、検査に必要な費用が別途かかります。
参考にして頂けたら幸いです。