『不育症の原因と治療について① 内分泌の異常』

2020年12月12日 土曜日

流産や不育症の原因を特定することは大変難しいことではありますが、不育症の検査で異常が判明した場合の原因とその治療法についてご紹介していきたいと思います。

 

 

まず今回は内分泌代謝異常について書きます。

 

内分泌代謝異常には次のようなものがあります。

 

 

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高プロラクチン血症 (潜在性も含む)

 

不妊の原因としても知られ、妊娠維持に関与しています。

治療:カベルゴリンなどのプロラクチンの分泌を抑える薬を使用します。

 

 

 

甲状腺機能異常

 

甲状腺機能異常の方に初期流産が多いことが知られています。
治療:検査で甲状腺機能異常が疑われる場合は、適切な治療を受けていただける専門の病院等にご紹介させていただきます。

 

 

 

黄体機能不全

 

妊娠継続を維持する黄体ホルモンの不足が考えられます。
治療:排卵後にホルモン剤による黄体補充を行います。

 

 

 

糖尿病

 

空腹時血糖値を測定します。高血糖は流産を招き、胎児奇形を引き起こす可能性もあります。

治療:食事療法を行ったり、必要に応じて適切な治療を受けていただける専門の病院等にご紹介させていただきます。

血液検査でこれらの病態が見られた場合は、治療を行っていくことになります。

 

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