男性不妊の概要
男性側の不妊原因の90%以上が精子を作る機能に障害がある「造精機能障害」という結果になっています。
そのうちの約半分は原因が特定できますが、残りの半分は原因が不明です。
男性不妊の治療
精液検査の結果をもとに薬物療法や外科手術、または体外受精を行います。
精液検査の所見は、定められた基準で評価されます。(WHOガイドライン)
無精子症
無精子症は、大きく2つのタイプに分かれます。
睾丸の造精機能が不足している場合(非閉塞性無精子症)と、睾丸と尿道をつなぐパイプ部分に問題がある場合(閉塞性無精子症)です。
同じ無精子症という言葉ですが、これらの原因と治療法は大きく異なります。
また、無精子症というと精子が全く存在しないと思われがちですが、実は無精子症と診断された患者さんの精巣内を検査したところ、44%の患者さんにわずかですが精子を認めることができました。
この場合は陰嚢から精子を採取し顕微授精(ICSI)を行うことができます。
※ 無精子症の場合、以下の方法で精子を回収します。