卵子の中にある女性の染色体の数のお話 その1

2021年5月25日 火曜日

今回は卵子の中にある女性の染色体の数にまつわるお話を2回に分けてお話します。これは未だに神秘的で不思議に思う現象の一つです。

ヒトの染色体の数は全部で46本あります。

 

半分の23本は父親から、もう半分の23本は母親から譲り受けます。

 

父親の23本と母親の23本が合わさって合計46本となります。

 

 

この父親から譲り受ける23本の染色体は精子の頭の中に、母親から譲り受ける23本の染色体は卵子の中に存在しています。

精子が卵子の中に入って(受精)、ここで父親と母親の染色体が出会って赤ちゃんの染色体が出来上がります。

 

 

 

父親と母親それぞれの23本の染色体を一括りにして「一つ」と考えると、最終的に父親染色体一つと母親染色体一つが「1:1」で出会うことになります。

 

こう考えると卵子の中に母親染色体は「一つ」しかないように思えます。

 

しかし、実際には卵子の中に母親染色体は「四つ」もあります!

 

精子の頭の中に父親染色体は「一つ」しかありませんので、このままでは父親染色体と母親染色体が「1:4」で出会うことになってしまいます。

 

このような形で出会わないようにするため、卵子は母親染色体の数を「四つから一つ」に減らしてゆき、最終的に父親染色体と「1:1」で出会うように調節します。

 

次回は卵子の中の染色体が「四つから一つ」に減っていく過程をお話します。

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