不育症
2015年12月18日 金曜日
もしも、
「成功率は2.3%です」とドクターに言われたら、
20%や30%と言われてもなかなか決断出来ないですが、
この値は、43歳の方の体外受精(IVF)の
成功率です(2011年、日本産科婦人科学会調べ)。
女性の社会進出に伴う晩婚化や食生活の欧米化、
草食系男子の増加による性交回数の減少等、
不妊の原因は様々ですが、
全ての夫婦の、実に「31.1%」が不妊に悩んでいると
されています(2010年、出生動向基本調査より)。
およそ3組に1組が不妊に悩んでいる現代社会において、
その救世主となるべき高度生殖医療(ART)ですが
前述した通りその成功率は決して高いものではありません。
いわゆる「卵子の老化」が顕著に現れる
35歳での体外受精の成功率は17%となり
40歳で7%、45歳になるとその成功率は0.6%と
1%も無いという悲しい現実に直面する事となります。
それでは赤ちゃんを授かる事を諦めるのかというと、
事はそう簡単ではありません。
「赤ちゃんを授かりたい」という気持ちは
一時期的なものではなく、言わば適齢期の
本能に根差したところがあります。
授かる可能性が低いから諦めます
というものではなく、
むしろ逆に何としてでも授かりたいという
思いを強くしているように思います。
そんな「何としてでも授かりたい」という
ご夫婦の思いを唯一後押し出来るのが、
「東洋医学」です。
病状をクローズアップし改善するのが
西洋医学とすると、その方の体質に
フォーカスし一人一人の体質の個性に
即した改善を行うのが東洋医学の特長です。
子宮内膜症や多嚢胞性卵巣(PCOS)
というような病気が明確な不妊原因
となっているならば西洋医学の治療も
適していますが、「加齢(老化)」という事が
不妊原因ならば、東洋医学の方が
適しているように思われます。
来年の平成28年度より43歳以上の方々には
従来支給されていた高度生殖医療(ART)
に対しての補助金が打ち切られます。
そのような妊娠しにくいと言われる
40代の方々が大注目しているのが
東洋医学に根差したサプリメントである
たんぽぽ茶「ショウキT-1」です。
学会発表によるとたんぽぽ茶「ショウキT-1」は
「卵子の顆粒膜細胞の働きを賦活化する」と
言われており、老化した卵子の救世主と言えます。
たんぽぽ茶「ショウキT-1」は決して
安い物ではありませんが、
体外受精の施術代金は1回あたり約30万円~40万円です。
40歳以上の方々の体外受精成功率は10%を
切っていますので、不妊治療に掛かる総額を
推測してみると試してみる価値は非常にあります。
イギリスのロンドン大学の調査によると、
20代よりも30代や40代の母親から産まれた
子どもの方が不慮の事故に遭う事が少なく、
言語発達や社会情緒的発達も良好だそうです。
不妊治療というとついつい
西洋医学一辺倒になりがちですが、
特に40歳以上の方々は
たんぽぽ茶「ショウキT-1」という東洋医学に
根差したサプリメントの助けを借りて
不妊を乗り越え、赤ちゃんを授かって欲しいと心より思います。
勇気を出して、お気軽にご相談にいらしてくださいね~。
ご来店お待ちしております。
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2015年10月16日 金曜日
ドラッグストアーもりぎん奥田店の大橋です。
今回は先日、不妊治療中の性行為についての発表がありましたので
発表いたします。店頭ですでに聞かれたかたは復習ようで読んでくださいね~~。
たとえ、排卵期以外でも、人工授精や体外受精、顕微授精を受けていても、
たくさん性交したほうが妊娠に有利であるという免疫的なメカニズムを確かめた研究結果が発表されました。
不妊治療は、たいていは「タイミング指導」からはじまります。それは性交のタイミングが妊娠の確率を左右するからです。
ところが、性交の「タイミング」だけでなく、「回数」も妊娠率を左右することが知られています。
妊娠の可能性があろうが、なかろうが、すなわち、排卵期以外でも、とにかく、たくさん性交したほうが妊娠しやすくなるのです。
その理由として、どうも、女性の身体に備わった免疫システムが関わっているのではないかと考えられてはいましたが、本当のところはよくわかっていませんでした。
ところが、アメリカのインディアナ大学の研究チームがそのメカニズムを確かめたとの研究結果を発表して、大変な話題になっています。
とても有用な情報、かつ、人間の身体の働きの精巧さを教えてくれて感動的でさえあります。
早速、ご紹介します。
━ 免疫と生殖のつなひきとは?
精子や胚、胎児は女性の身体にとっては「異物」です。
ですから、女性の免疫システムは、当然、それらを排除しようとします。これは妊娠、出産することの障害になります。
つまり、そもそも、免疫と生殖、すなわち、外からの侵入者を排除し、自分の身体を守る働きと、精子を受け入れ、
遺伝的に自分の半分の胚や胎児が成長していくことの間には大きな「矛盾」があるというわけです。
ただし、これまでの研究で、精子を子宮の入り口で排除していた頚管粘液の質が排卵が近づくと変化し、
精子を受け入れるようになったり、妊娠すると女性の免疫システムが変化し、胎児を守るように働くようになることが知られていました。
インディアナ大学の研究チームは、カップルの性行為も免疫システムに妊娠をサポートするような影響を及ぼしているのではないかと考え研究を行いました。
━ 性行為が免疫システムに及ぼす影響を調べる
パートナーと活発な性行為のある女性14名とパートナーがいなくて性行為のない女性16名の月経期、卵胞期、排卵期、黄体期の4回、唾液を採取し
唾液中の2つの生殖ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)、そして、2つのサイトカイン(インターフェロンγ(IFN-γ)、
インターロイキン-4(IL-4))の値を測定し、性行為と免疫システムの関係を調べました。
サイトカインというのは、免疫システムの細胞から分泌されるタンパク質で、細胞と細胞の間の情報伝達を行うホルモンのような働きをします。
IFN-γは、ヘルパーT細胞のTh1細胞から、IL-4はTh2細胞から分泌され、
この2つのサイトカインのバランスを介してさまざまな免疫反応が働いていることが知られています。
そして、これまでの研究は、妊娠中はTh2が優位になり胎児を守るような、また、Th1が優位になると流産を起こるような免疫反応が働くことがわかっています。
つまり、Th2(IL-4)が優位な状態は妊娠をサポートするような、Th1(IFN-γ)が優位な状態になると妊娠を阻害するような免疫反応が、それぞれ、起こるというわけです。
果たして、試験の結果は仮説を支持するような内容で、活発な性交がある女性の黄体期はTh2のサイトカインが優位にあり、反対に性交のない女性ではそのようなTh2の優位性は見られませんでした。
活発な性行為は排卵後の妊娠をサポートするような免疫反応を引き起こす働きがあることが確かめられたのです。
━ 人工授精や体外受精を受けていても活発な性行為は妊娠に有利に働く
性行為をたくさんの回数行うことによって、タイミングだけでなく、免疫システムが妊娠をサポートしてくれるというのです。
これまでの研究でも、タイミングをあわせようとするよりも、回数を増やすほうが妊娠率が高くなると報告されていますが、
その背景には免疫システムの働きも関与しているはずです。そして、声を大にして伝えたいのは、
このことは自然妊娠だけでなく、人工授精や体外受精、顕微授精の治療周期でも同じことが言えるということです。
不妊治療を受けるようになると、特に体外受精や顕微授精などの高度な治療を受けるようになると性交回数が減ってしまう現象が報告されています。
元々、夫婦間の性交が少なかったから不妊治療を受けるようになったのかもしれませんし、高度治療になると妊娠のための性交が必要なくなると思うようになったのかもしれません。
もしも、そうだとすれば、大変、「もったいない」ことです。
人工授精でも、体外受精でも、顕微授精でも、たくさん、性交すべきです。
そのことによって、子宮内で胚が着床するように身体が後押ししてくれるようになり、少しでも妊娠率の向上に寄与するはずです。
━ 性交は精神的にも肉体的にも生殖機能にプラスになる
妊娠、出産はカップルの協働作業であることは言うまでもありませんし、不妊治療もカップルで協力し、励まし合い、支え合い、取り組むものです。
性交はカップルの関係性を高めます。そして、今回、排卵期以外でも、そして、不妊治療を受けていても、アクティブな性交は妊娠にプラスに働くことがわかりました。
つまり、性行為は妊娠を望むカップルにとって、精神的にも、肉体的にも、プラスに働くというわけです。
夫婦の「性」を大切にしたいですね。
・文献:Sexual activity modulates shifts in TH1/TH2 cytokine profileacross the menstrual cycle: an observational study.Fertility and Sterility ARTICLE IN PRESS.
Interaction of menstrual cycle phase and sexual activity predictsmucosal and systemic humoral immunity in healthy women.Physiology & Behavior 2015; 152: 92-98
横浜 みなとみらい ランドタワーDOGにて撮影
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2015年9月25日 金曜日
ドラッグストアーもりぎん奥田店の大橋です。
それでは本日も卵のグレードの見分け方についてご紹介させて頂きます。
グレードの基準:胚盤胞の場合
胚盤胞のグレードの基準は、成長のスピード(胚盤腔の広がり)を目安にします。
よって、同じ期間内により成長している卵の方が元気があると考えられます。
成長具合によって、グレードの数は大きくなりますので、グレード1の胚盤胞より、グレード5の胚盤胞の方が質は良いと想定されます。
初期胚盤胞(グレード1)
中期胚盤胞(グレード2)
後期胚盤胞(グレード3)
拡張期胚盤胞(グレード4)
孵化開始胚盤胞(グレード5)
となります。 (※病院によっては6もあります。)
また、胚盤胞のグレードは数だけでなく、その後にアルファベットが2つ並びます。
最初のアルファベット部分は、胚盤胞の内細胞塊(赤ちゃん部分)の質を、
2つ目にくるアルファベットは外杯葉(胎盤になる部分)の質を、良いものがA,次いでB、Cという基準でつけられます。
ですので、胚盤胞のグレード5Bbより、5Aaのほうが質が良いと考えられます。
グレード5の妊娠率はグレード1よりも高いのですが、
これは胚盤胞までも成長しない受精卵を、子宮に戻す治療を前もって抑えられている部分や、
胚盤胞まで育つ元気な卵は、やはり妊娠を多いに期待できる部分もあると思われます。
しかし、5Aaでも結果が出ないとがっかりしてしまいます。あくまでも目安であるという一面もあります。
参考までに形態ごとの妊娠率を目安として書かせて頂きます。
・AA、AB、BAの胚盤胞 :50%
・BBの胚盤胞 :30%
・BC、CBの胚盤胞 :25%
・CCの胚盤胞 :5%
採卵で卵があまり取れない方は初期胚で戻すか胚盤胞に育てるか悩むと思いますが、
初期胚で戻したとしても胚盤胞まで育たない受精卵であったならきっと結果がでず、
胚盤胞まで育つ卵だったなら、期待値も大きいと考えられます。
しかし年齢を気にされる方、あまり卵が取れない方は、子宮に戻すまでいかないと納得できない方も多いため、
病院の先生もどちらにするか悩まれる事も多く、治療を受けられる患者さんに選択をゆだねられるケースも多いようです。
胚盤胞まで育てるメリットとしては、妊娠率が上がる期待の部分もありますし、
人によっては結果の出なさそうな体外受精の無駄な移植回数を減らす効果も期待でき、高額な治療費の軽減にも役立つと考えられます。
体外受精を何回もされている方は、同じ結果がついてこない場合でも
①前回に比べ卵の質が悪くて結果がでていないのか
②卵が良かったけど結果が出ていないのか
がわかると、対策も立てやすいかもしれません。
詳しくは店頭にてお気軽にご相談下さい。
横浜みなとみらいにて撮影
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2015年9月23日 水曜日
ドラッグストアーもりぎん 奥田店の大橋です。
それでは本日は卵のグレードの見分け方についてご紹介させて頂きますね。
受精して分割を始めた受精卵は受精後2、3日目の状態を初期分割胚といい、
細胞の数やフラグメンテーション(細胞が壊れてしまっているもの)の有無で1から5のグレードに分かれます。
グレード1が一番良いグレードで、数字が大きくなるにつれてグレードは下がっていきます。
逆に胚盤胞の場合はグレードの数が大きいほどいい卵でグレード1の胚盤胞よりグレード5の胚盤胞の方が質が良い受精卵と考えられます。
※病院によって多少異なることもあります。
初期胚と胚盤胞ではグレードの分け方が大きく違います。
グレードの基準:初期胚の場合
きれいに分割しているかが基準。
細胞分裂した際の細胞が、きれいな丸であればいいのですが、分割した細胞のいくつかが、
細胞が壊れてしまっているもの(フラグメンテーション)が、あったりします。
そのフラグメンテーションの割合が多ければ多いほど質が悪い卵で、グレードの数値が大きくなっていきます。
グレード1:分割が均等で、フラグメンテーションがない
グレード2:分割が均等で、フラグメンテーションがわずかしかない(10%以下)
グレード3:分割が不均一で、フラグメンテーションがわずかしかない(10%以下)
グレード4:分割が不均一で、フラグメンテーションが多い(10~50%)
グレード5:分割が不均一で、フラグメンテーションが非常に多い(50%以上)
基本的にはグレード3までが妊娠する可能性がある、と言われています。
初期胚のグレードの数の後に、さらに詳細の評価順にアルファベットも付きます。
詳しくは店頭でお気軽にご質問くださいね~。
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