食養生

双子妊娠のリスクについて

2016年9月2日 金曜日

9月に入りましたが、まだまだ暑いですね~。

 

暑いなか本日も清須市より新しいお客様がご来店いただきました。

 

ありがとうございます。m(__)m なれるまで朝食作り大変ですが、頑張ってくださいね~。

 

 

今回は双子妊娠によるリスクについて下記文献をご紹介します。

 

 

不妊治療を行う際に妊娠率を高める為に2個胚を移植する方法がありますがリスクもあります。

 

ふたごの妊娠(双胎)はひとりの妊娠より母子のリスクが2〜 16倍になることが知られています。

 

下記論文は、 妊娠方法によってふたご妊娠のリスクが変化するかを国家規模の統 計により調査したものです。

 

 

 

Fertil Steril 2016; 106: 371(オランダ)

 

Dizygotic twin pregnancies after medically assisted reproduction and after natural conception: maternal and perinatal outcomes.

Bensdorp AJ1, Hukkelhoven CW2, van der Veen F3, Mol BW4, Lambalk CB5, van Wely M3.

Author information

 

Abstract

OBJECTIVE:

 

To compare maternal and perinatal outcomes in dizygotic twin pregnancies conceived after medically assisted reproduction (MAR) with outcomes after natural conception (NC).

SETTING:

Academic medical center.

PATIENT(S):

 

Primiparous women who delivered opposite sex twins between January 2000 and December 2012 in the Netherlands, comprising dizygotic twin pregnancies: 6,694 women, 470 after ovulation induction (OI), 511 after intrauterine insemination with controlled ovarian hyperstimulation (IUI-COH), 2,437 after in vitro fertilization (IVF) with intracytoplasmic sperm injection (ICSI), and 3,276 after NC.

 
 
 
INTERVENTION(S):

None.

 

 

MAIN OUTCOME:

Multivariable logistic regression and generalized linear mixed models to evaluate differences in outcomes: maternal outcomes of hypertension, preeclampsia, preterm delivery, hemorrhage, and delivery mode, perinatal outcomes including small for gestational age (SGA) with birth weight <10th percentile, birth weight <1,500 g, 5-minute Apgar score <7, admission to neonatal intensive 
care unit, congenital anomalies, and perinatal mortality.
 
RESULT(S):

We found no statistically significant differences in maternal or perinatal outcomes after OI compared with NC. Women pregnant after IVF-ICSI had a lower risk for hypertension (adjusted odds ratio [aOR] 0.74; 95% confidence interval [CI], 0.66-0.83) compared with women pregnant after NC. After IUI-COH more children had Apgar scores <7 (adjusted odds ratio (aOR) 1.38; 95% confidence interval (CI) 1.05-1.81) and perinatal mortality rates were higher (aOR 1.56; 95% CI, 1.04-2.33) compared with NC. We found no differences in perinatal outcomes after IVF-ICSI 

compared with NC.
 
 
 
CONCLUSION(S):
Overall, maternal and perinatal risks other than those due to multiplicity are similar for twin pregnancies conceived after MAR and after NC.

 

 

要約:

 

2000〜2012年のオランダ出生統計データベースをもとに、

 

初回出産で男女のふたごを出産した方6694名を、 妊娠方法によって4群に分類し

 

(自然妊娠3276名、 排卵誘発タイミング妊娠470名、 排卵誘発人工授精妊娠511名、 体外受精顕微授精妊娠2437名)、

 

母子の妊娠リスク( 妊娠高血圧症候群、早産、出血、分娩方法、 出生時体重1500g未満あるいは10パーセンタイル未満、

 

 

APGARスコア<7、NICU入院、奇形、周産期死亡) を比較しました。

 

 

全ての項目で有意差が認められなかったもの

 

自然妊娠=排卵誘発タイミング妊娠(母子ともに)

 

自然妊娠=体外受精顕微授精妊娠(お子さんのみ)

 

 

有意差が認められたもの

 

自然妊娠<排卵誘発人工授精妊娠

(APGARスコア<7)1.38倍

 

 

自然妊娠<排卵誘発人工授精妊娠

(周産期死亡)1.56倍

 

 

自然妊娠>体外受精顕微授精妊娠

(妊娠高血圧)0.74倍

 

*その他の項目には有意差はありませんでした。

 

 

説明:

妊娠方法によってふたご妊娠のリスクが変化するか否かについては 、

 

賛否両論あり結論がえられていませんでした。本論文は、 明らかな2卵性妊娠(男女を妊娠)

 

かつ初回出産に限定して国家規模の統計により調査したものです。 その結果、

 

妊娠方法による違いはほとんどないことを示しています。つまり、

 

ふたご妊娠のリスクは「ふたご」 であることが一番の理由であることを意味します。

 

 

2012-07-22 15.16.22

 

食で夏バテ予防もしてみませんか

2016年7月22日 金曜日

強烈なな暑さ、そして食欲減退、・・・。

 

まだ夜は比較的涼し中、毎年夏の盛りになると夏バテとの戦いの中で、

 

グッタリしている人も多いのでは無いでしょうか。

 

暑さの厳しい時期は食欲も減退気味で、淡泊な味の食事に

偏りがちですが、これではビタミン、ミネラルが不足し、

更に体力を消耗させる結果となります。

 

 

夏バテ予防のためには良質のタンパク質はもちろん、

疲労回復に良いビタミンB1やカリウム、カルシウム等の

ミネラルを積極的に摂ることが大切です。

 

 

夏バテ予防にオススメの食材をいくつかご紹介しましょう。

 

 

●枝豆

夏バテ解消に効果の高いビタミンB1、ビタミンC、ビタミンAが

豊富に含まれています。豆と野菜の両方の栄養的特徴を持って

いる優秀な食材です。 

 

 

●スイカ

体内の毒素を排出する効果があり、高い抗酸化作用があります。

更に果糖とブドウ糖がエネルギーに素早く変わるため、夏バテで

疲れた身体へのエネルギー補給にはぴったり。

 

 

●ゴーヤ

β-カロチンやビタミンB1、カリウム、リン、鉄分など、

夏バテに有効な栄養がたっぷり。体のむくみをやわらげ、

疲労回復につながります。

 

 

●甘酒

ビタミン、アミノ酸、食物繊維、ブドウ糖、オリゴ糖など、

バランスよく様々な栄養がギュッと凝縮されたスーパーフード。

 

 

●うなぎ

スタミナをつけるためには、やっぱりうなぎ。豊富に含まれる

ビタミンB1で疲労を回復させるだけでなく、エアコンや強い

日差しで夏バテ気味のお肌も元気に。

 

 

●肉類

食欲が無い時にそうめんやお茶漬けをすするだけでは、栄養不足。

タンパク質が不足すると疲れやすくなります。

特に、夏バテ時に敬遠されがちな肉は鉄分を多く含むため、

貧血からくる夏バテ対策にも期待が持てます。

 

 

●麦茶

血流を促す効果が研究で明らかにされ、夏バテ防止に役立つ

健康な飲み物ということがわかってきました。

カフェインレスで胃腸を荒らさないので、夏と親和性が高いのです。

 

 

そして、忘れてはいけないのが大麦若葉エキスです。

充実のビタミン、ミネラルで夏バテを撃退!

大麦若葉エキスに含まれるクロロフィルの消臭作用で

夏の気になるニオイ対策もバッチリ。ぜひご相談下さいね~

 

 

夏を元気に乗り切るための食材を毎日の食事に摂り入れ、

エネルギッシュな毎日を過ごしましょう。

 

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身体に大切な「活性酸素とミトコンドリア」についてのお話です。

2016年6月3日 金曜日

 
 
「酸素を取り込みすぎると活性酸素が増え細胞の染色体を傷つける」や
 
「酸素を吸い込むと、そのうち数%が活性酸素に変化する」とよく言われますが、
 
これは便宜的に簡約した表現であり、本当は少し意味が違います。
 
酸素呼吸における、活性酸素の原因を再度まとめておきます。
 
 
 
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エネルギー産生には、解糖系とミトコンドリア系の2つの系統があります。

 
解糖系は、無酸素状態で糖質を分解してエネルギーを産生します。
 
ミトコンドリア系は、酸素を使って、解糖系で作られたピルビン酸を材料にし、
 
またタンパク質・脂質を材料にエネルギーを産生します。
 
 
 
ミトコンドリア内のマトリックスに運ばれたピルビン酸は、ビタミンB1を補酵素に、
 
アセチルCoAに変換されます。これによってクエン酸回路にのり、ここで集められたプロトンと
 
電子はミトコンドリアの膜構造であるクリステに運ばれ、電子伝達系にのります。

(呼吸時に)活性酸素が発生する場所は、主にこの電子伝達系です。

 
電子伝達系の経路は4つのタンパク質複合体からなりますが、複合体Ⅰ・複合体Ⅲで
 
電子が滞りやすく、この場合電子は電子伝達系から漏れてしまい、酸素と反応し、
 
活性酸素であるスーパーオキシドが生成されるのです。
 
 
この電子が滞ってしまう原因は、運動不足や肥満などでATP消費が追いつかず、
 
ATPが無駄に溜まりやすくなるからです。子どもであれば、発育段階のため、
 
ATP消費は大人よりもはるかに進みますが、大人は発育がないために運動などが減少すれば、
 
ATPは溜まる一方ということです。
 
 
 
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しかし、複合体Ⅰ・複合体Ⅲでの電子漏れによる活性酸素よりもはるかに多く産生する場所があります。

 

それは、この電子伝達系の最後の電子受け取り部である複合体Ⅳです。

 
複合体Ⅳに移動し、電子と最終的に結合するのが、吸い込んだ酸素です。
 
 
 
結合後、最終的に水になるのですが、このとき、(筋肉や肝臓などの)組織に酸素が十分に届いていないと、
 
活性酸素(スーパーオキシド)が生じるわけです。
 
 
要は、ミトコンドリアでの酸素不足が活性酸素を生じさせてしまう原因なのです。

それでは、なぜ組織に十分な酸素が届かないことがあるのでしょう。

 
まず、考えられるのは、血流が良くないためです。
 
 
 
たとえば、少しずつ動脈硬化が進んでいけば、血流が悪くなり、酸素を末端組織まで運びづらくなります。
 
血流が悪くなる原因に炎症作用が過剰に働いていることなどが考えられます。
 
 
 
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次に、ミトコンドリアの性能が悪くなったときです。
 
 
ミトコンドリアの性能を上げるにはやはり筋肉を有酸素運動や無酸素運動で使うことです。

 

そして、脂肪細胞が脂肪を蓄えすぎて肥大すると、細胞の内部まで十分に酸素が届かなくなることも

 

理由の一つです。主には以上のような原因があります。

 
私たちがどんなに活性酸素を消去するものを摂取しても、ミトコンドリアからすれば、
 
 
消去することもよりも、そもそも発生させない生活習慣や身体作りを望んでいることでしょう。
 
 
 
たんぽぽ茶ショウキT-1には毛細血管拡張作用が有ります。
 
 
毛細血管が拡張する事により毛細血管への血流の流れがスムーズになりミトコンドリアでの
 
 
酸素不足による活性酸素の増加を抑える効果があります。
 
 
 
 
たんぽぽ茶ショウキT-1
 
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びっくり!欧米型食事が多い女性は乳がんリスクが32%上昇?

2016年5月31日 火曜日

乳がんは、女性における罹患率が世界的に最も高いがんであり、

 

日本人女性の乳がん罹患率は増加傾向にあります。

 

そして乳がんの発生には、食事が深く関わっていることが知られています。

 

 

 

先日、国立がん研究センターの社会と健康研究センターは多目的コホート研究により、

 

欧米型の食事を多く摂る女性は乳がんにかかるリスクが高くなることを突き止めたと

 

発表しました。

 

 

 

全国9地域に在住の45~74歳までの約5万人の女性を対象に、約15年間にわたって

 

追跡調査を実施し、その間に718人が乳がんと診断されました。

 

 

 

アンケート調査に基づく134品目の食品・飲料の摂取量を用いて、

 

3つの食事パターンを抽出。スコアにより5グループに分けて、

 

乳がんにかかるリスクとの関連性を調べました。

 

 

【健康型】

 

野菜・果物・イモ類・大豆製品・きのこ類・海そう類・脂の多い魚・緑茶などが

 

 

【欧米型】

 

肉類・パン・果物ジュース・コーヒー・ソフトドリンク・ヨネーズ・乳製品・など

 

 

【伝統型】

 

ご飯・みそ汁・漬物・魚介類・果物など

 

 

その結果、欧米型食事パターンのスコアが最も高いグループでは、

 

乳がんのリスクが32%上昇することがわかったとしています。

 

 

 

毎日取り入れられる予防法が未来の健康を守ります。

 

今や他人ごとではない乳がんについて知り、毎日の食生活で予防しましょう。

 

 

 

国立研究開発法人 国立がん研究センター 社会と健康研究センター

 

 http://goo.gl/WZbNms

 

2013-12-15 12.11.09

 

 

ナゴヤモーターショーにて撮影。 カメラ Nicon D7000  レンズ Σ17-50mm F2.8